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少年動物誌 (福音館文庫) 価格: 735円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 1976年に福音館書店から日曜日文庫の一冊として出たものの復刊。
著者は京大・霊長類研究所でサル学を専門にしていた人物。文章家としても知られ、多くの著書を残している。
本書は丹波・篠山で過ごした少年時代を描いたもの。モルモットを増やして小遣い稼ぎをしようとしたこと、お城の堀で変な魚が捕れたこと、淵に潜って巨大な鯉と遭遇したこと。全部で10篇が収められている。
いずれも動物好きにはたまらない内容。叙情性も十分で、傑作と呼べる一冊だろう。
私が少年時代にもっとも好きだった本の一冊で、十数年ぶりに読んだのだが、あのころの感動がよみがえってく |
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最初のヒト 価格: 2,520円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 タイトルが「最初のヒト」とあるが、ここで言うヒトとは私たちホモ・サピエンスではなく、チンパンジーとヒトとが分かれたまさにその時の「最初のヒト」を探す歴史、最新情報、研究者たちの話である。
長年、「最初のヒト」は70年代に発見された350万年前のアウストラロピテクスと思われてきたが、それは遺伝子の研究から得たヒトとチンパンジーはおよそ5?700万年前に分かれたという結果と一致していなかった。しかし、90年代に入ってから古人類学は大きく発展した。次々と新たな「最初のヒト」が見つかったのだ。本書は19世紀後半から現在に至るまでの、ヒトはいつ、どこでチンパンジーと分かれ、どのように進化し |